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母乳バンクデータベースでは、厚生労働科学研究所の研究班にてドナーミルクを利用した児の全例調査をしています。

倫理審査書類ダウンロード
(昭和大学江東豊洲病院にて承認)




新型コロナウイルス感染症について

COVID-19 と 母乳バンク ~SARS-CoV-2のパンデミックが母乳バンクの活動に与える影響~

現在の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)パンデミックが小さなお子さんをお持ちのお母さま方が不安なお気持ちでいらっしゃることとお察しします。

母乳バンクの活動にも不安をお持ちの方もいらっしゃると思います。
これまでにわかっていることは

1)この新型コロナウイルス SARS-CoV-2 の仲間であるSAS-CoV, MERS-CoVは母乳には検出されていないこと。中国のデータでは妊娠中にSARS-CoV-2に感染した女性の出産後の母乳にはウイルスは検出されていないこと(Lancet 2020;395(10226),809-815)になります。新しいウイルスであり、報告も限られていることから、現時点ではSARS-CoV-2が100%母乳中に出ないとまではいえません。

2)米国疾病予防管理センター(CDC)は以下のように記載しています
もしあなたが授乳中で、COVID-19の症状があったり、COVID-19と診断されたら、以下のことに気を付けて赤ちゃんに移さないようにしましょう

1.赤ちゃんを触る前にはよく手を洗うこと
2.授乳するときはマスクをつけること
3.搾乳する場合も搾乳器や哺乳瓶などに障る前によく手を洗うこと、そして器具は使用前に良く洗浄すること

つまり母乳をやめるような記載はありません。
米国疾病予防管理センター(CDC)のガイドライン

ただし、もしお母さまが新型コロナウイルスへの感染が確定したなら、今の段階では隔離入院となります。入院中は面会もできなくなるため、現時点では、病院で搾乳して自宅の赤ちゃんに届けることは現実的には難しいと言わざるを得ないでしょう。

3) SARS-CoV-2の仲間である SAS-CoV, MERS-CoVは母乳バンクでの処理:62.5℃ 30分で不活性化するため、母乳バンクから提供されるドナーミルクから感染する心配はないこと(ただし、 SARS-CoV-2も100%感染性がなくなるとは現時点ではいいきれない (Miriam & Taylor, 2006; Rabenau et al., 2005; van Doremalen, 2014)

私たちはより安全にドナーミルクを使っていただくために、ドナーの方には14日以内に流行地域にいっていないか、流行地域から帰国した人との接触はないか、COVID-19患者と濃厚接触者ではないかを確認するようにしました

日本の皆様が SARS-CoV-2の不安から1日も早く解放されて、笑顔をあふれる日々が戻ってくることを祈っております

一般社団法人 日本母乳バンク協会「代表理事 水野克巳」

設立のあいさつGreetings of establishment

日本母乳バンク協会は、その前身を2013年10月、昭和大学小児科研究室内に設立された「母乳バンク」に由来します。この小さな「母乳バンク」は、現在も、極低出生体重児に「善意のドナーミルク」を与えることで、小規模ながら確実な成果を上げてきております。

欧米社会では「常識」として広く普及している「母乳バンク」ですが、日本ではまだ「ドナーミルク」の活用が充分には進んでいません。
日本では、あまり知られてはいないことですが、WHO(世界保健機構)やユニセフでは、母乳を乳児にとっての「完全食品」として位置づけ、先進国、発展途上国を問わず、その利活用を強く推奨しています。
http://www.unicef.or.jp/about_unicef/about_hospital.html

その一方で、母乳哺育、母乳育児を社会で推進するためには、低出生体重児の栄養戦略や十分量の「母乳」が出ないおかあさんのために、「ドナーミルク」を確保する「母乳バンク」は必要不可欠な存在となります。「母乳バンク」は、自分の子供どもが必要とする以上に母乳がたくさん出るお母さんから、余った母乳を「寄付」していただき、その「ドナーミルク」を適切に検査、保管・管理を行い、タイミングよく「母乳」を必要とする乳児に医療的な見地から「ドナーミルク」を適切に提供する仕組みです。

日本は産婦人科、小児科に携わる医療スタッフの意識、努力のレベルが、先進各国と比較しても高いのは事実で、その成果も世界各国に比べても引けを取りません。このために「母乳」や「ドナーミルク」を使わなくても、低出生体重児の死亡率や障害を持つ割合も低いとの意見もあります。

しかしながら、医療の進歩をもってしても致命的な疾患である壊死性腸炎など、「ドナーミルク」の活用で予防が高く期待される疾病も存在し、欧米で実績のある「母乳バンク」活動の日本における普及は、大変に意味のあることだと考えております。

小児科医の立場からすると、社会には子供たちを「すくすく」と育てる責任があると思います。このために「母乳バンク」活動が一助になればと切に願うものです。

この機会に、ぜひ皆様の協力をそれぞれの立場から、よろしくお願いいたします。

一般社団法人 日本母乳バンク協会「代表理事 水野克巳」

協会概要Association Outline

概要
日本母乳バンク協会は、日本の新生児医療において「母乳」の活用を促進することを主な目的として2017年5月に設立された、一般社団法人です。
「母乳」は新生児医療においては単なる栄養ではなく、疾病予防にもつながる「薬」としての役割もあります。日本においては、これまで公的な母乳バンクは存在せず、環境の整備、医学的な知見、経験の蓄積も充分ではありません。

本協会は「母乳提供者の善意」をその基盤に、
・提供者の健康チェック
・提供母乳の各種検査
・提供母乳の安全な保管、保存、その方法の開発
・低出生体重児への母乳の提供
・低出生体重児の母親への母乳育児支援
・周産期医療における効果的な「母乳活用」の研究
を主な内容として活動していきます。

また、母乳育児を応援する、日本社会の環境整備も視野に入れた活動を行う方針です。

活動紹介Activity

1.ドナー登録 母乳は赤ちゃん、特に新生児にとっては「完全食品」です。 しかし、全てのお母さんが、出産直後から充分な母乳が出るわけではありません。特に、早産で出産となった場合には、必要量の「母乳」をお母さんがあげられない場合もあります。
「母乳バンク」では、たくさんの母乳が出るお母さんから、母乳を「寄付」していただき、「母乳」を必要とする新生児に提供しています。
我々の活動の第一歩は、その「母乳」を提供してもらえる、お母さん(ドナー)の確保から始まります。
ドナー登録を考えていらっしゃるお母さまへ >>
2.「寄付」「経済支援」のお願い 低出生体重児にとって「母乳」による栄養を受けられることには、大変なメリットがあります。
そのためには、ドナーの確保、ドナー・ドナーミルクについての各種検査、「母乳バンク」ドナーミルクの保管・保存施設の設置、母乳医療についての各種研究が欠かせません。
この活動のために、皆さんの理解と経済的な支援が必要となります。
「寄付」の募集、代表理事を中心とした講演、出版などの啓蒙活動からの収益などにより、継続的な活動を実現すべく、さまざまな企業、個人との協働を進めています。
3.地域の「母乳バンク」設立のお願い 母乳は赤ちゃん、特に新生児にとっては「完全食品」です。
ドナーミルクを用いた低出生体重児の栄養管理においては、本来、周産期母子医療センターなどのNICU(新生児集中医療室)の設置されている地域ごとに「母乳バンク」が設置されていることが理想です。
現在、日本においては東京江東区に一か所の「母乳バンク」が設立されているのみですが、当協会では、2022年を目標に全国のNICUやその近隣の地域ごとに「母乳バンク」を設立、稼働していくことを目標にしています。

一般社団法人日本母乳バンク協会 連携施設一覧Cooperative facility list

  • 1.年間契約にてご支援いただいている施設

    国立成育医療研究センター病院
    聖隷浜松病院
    奈良県立医科大学付属病院
    聖マリアンナ医科大学病院
    東京都立小児総合医療センター
    名古屋大学医学部附属病院
    藤田医科大学病院
    神戸大学医学部付属病院
    沖縄県立中部病院
    医療法人社団古賀小児科(古賀亮一先生・古賀浩子先生)
    東京都立墨東病院
    三重中央医療センター
    高槻病院
    三重県立総合医療センター
    愛媛県立中央病院
    筑波大学附属病院
    埼玉医科大学総合医療センター
    長野県立こども病院
    東北大学病院
    昭和大学病院
    昭和大学横浜市北部病院
    鳥取大学病院
    ベルランド総合病院
    東京大学医学部附属病院
    長崎大学病院
    福島県立医科大学
    刈谷豊田総合病院
    淀川キリスト教病院

    ※年間契約にてこの活動を支援してくださっている施設です

    2.連携施設

    昭和大学江東豊洲病院
    千葉大学医学部附属病院
    さいたま市立病院
    静岡県立こども病院
    北野病院
    宮崎大学病院
    沖縄県立八重山病院
    埼玉県立小児医療センター

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